Kanon 俺の夏物語
           その一

「あ〜あ暇だなぁ」
今日も今日とて部屋でゴロゴロする俺、
学校も夏休みに入り暇丸出し。
「祐一、今良い?」
「ああ」
そんな事(何もしてないけど)している俺の所へ名雪が部屋に入ってきた。
「・・・・」
「・・・・」
二人とも黙ったまま何も言わない・・・。
(な、なんなんだ?名雪は・・・。は!ま、まさか!この年でもう結婚話か?いやいや、まさかそんなはずは・・・)
そんな考えにふけっていると・・・。
「祐一・・・・」
「は、はい!」
ついついうわずった声で返事をしてしまう。
「ひまだね・・・・」
思わず漫画よろしくずっこけてしまった
「どうしたの?」
「い、いや何でもない・・・」
何やら拍子抜けした気持ちでイスに座りなおす。
「名雪もか・・・」
「祐一も?・・・」
「ああ、やる事ないことこの上ないな」
二人共しばらくまた黙ったままだ。
んん、何かすることか〜。お!そうだ。
「名雪!なんかして遊ぼう!」
「・・・何して?」
そう、問題はそれなんだよなッ。
ふりだしに戻っ・・・。おお、いい事を思いついた。
「名雪こんなのはどうだ?」
「ん?・・」
「なづけて!秋子さんを尾行してみようキャンペーン!」
「それいつから始まったんだよ〜」
「細かいことは気にするな」
我ながらいい事を思いついたな。でもばれたら記憶とか消されそうだよな・・・。
「・・・本当にやるの?それ」
「怖いからやめよう」
俺は二十秒で前言を撤回した。
「あら、キモだめしでもするんですか?」
「ぬおおお!?あ、秋子さんいつからそこに!?」
俺は歌舞伎役者の様なポーズをとりながらズザザザッと後ずさった。
「ついさっきですけど・・・それより祐一さんお友達が来てますよ」
「は、はい分かりました」
ふう、まったく。コアラのマーチで眉毛のついてるコアラがでた時ぐらいビビったぜ。
くだらないモノでさっきの出来事を例えながら階下へと降りた。
「YO相沢クン今日もいい天気だねHAHAHA」
バタン!俺は無言でドアを閉めた。
「こらこら!いきなり閉める事ないだろ!」
「うっさい!おまえは一体ナニ人だ!」
まったく人ん家に来てする事がいきなり外人のマネかよ北川。・・・しかも誰だ。
「んで、何の用だ外人一号」
「いや、外人はもういいんだけど・・・」
少し困った顔をしながら北川が言ってくる。
「まあいいや、それより相沢、ミッキーに会いたくないか?」
「会いたくない」
そう一言吐き捨てるとドアを閉めた。
ガチャ。
北川がボーカーフェイスでドアを開ける。
「・・・ミッキー」
「分かった!分かった!聞いてやるって!」
そう言った瞬間北川の表情が輝いた・・・ような気がした。
「まあ簡潔に言ってしまうとだな、町内のくじ引きでディズニーランドの招待券が当たったわけだ」
北川って運いいのか?
「なるほど、んでそれは何人まで行けるんだ?」
「ん、ちょっと待て」
そう言うとポケットからなにやら紙切れを取り出し深々と眺めている
「・・・・どうやら十一人までらしいぞ」
「どういう基準で十一人なんだ?」
「?さあ」
二人して考え込む。たぶん作者の都合だろう。
「まあいいや、いつ行くんだ?」
「おお、来てくれるのか、相沢!」
う、そういえばいつの間にか行く事になってるぞ。ま、いっか、あゆとかそこら辺の奴らも誘ってこう。
「うむ、やはり持つべきものは友達だな」
北川の奴はなんだか一人で完結してるようだが・・・・。
「じゃあ三日後の朝十時に駅前・・・・電車で行けるのか?」
「そこらへんは秋子さんパワーで解決だ」
「?」
北川の疑問に対してごく当然のように答える
「んじゃあ駅前だ」
「よし、分かった」
「じゃあな相沢!」
「おう!」
その後俺と北川は手を振って分かれた。
ふふふ、面白くなってきたな・・・。
「祐一、何ニヤニヤしてるの?」
「おお!?な、名雪か?」
やばいやばい顔に出てたか。
「ご飯できたよ」
「おおそうかじゃあ行こうか」
「なんだかしらじらしいよ」
疑り深い名雪はほっといてメシでも食うか。
「誰でも疑うよ・・・あんな顔してたら」
「心の声をよむな!」
まったく秋子さんみたいな事しやがって
その後階下へと降りると香ばしい匂いが漂っていた。それにしても・・・この匂いは・・・。まさかな。
「秋子さん・・・・」
「はい?」
「今夏ですよね?」
「はい、そうですよ」
「なんでシチューなんですか!」
「真琴が食べたいって言うから」
俺はきつい目をしながら真琴をにらみつける
「ま〜こ〜と」
「なぁに」
「なぁに、じゃねえ!おまえはうまけりゃいいのか!?」
「なによぉ夏にシチュー食べちゃいけないの!」
「じゃあおまえは真冬に外でアイスを食べ・・・・。」
いたな食ってる奴・・・。
「なによぉ」
「いや、なんでもない」
そうこの世には未だ化学で解明出来ない事がいっぱいあるんだ・・・。
人ごみの中で牛丼を溢さず運ぶ奴とか
立ったまま寝る奴とか
謎のジャムとか・・・・。
「祐一さん食べないんですか?」
「え、ああ頂きます」
ま、いいかうまいしってっこれじゃ真琴と同レベルじゃないか!
「あ!」
「?」
「?」
「♪」
突然声をあげた俺に三・・・いや二人の視線が向けられる。
「どうしたの?祐一」
「いや、ちょっと思い出したことがあってな
今日北川が来てただろ?んであいつが運よくディズニーの招待券を手に入れたらしいんで一緒にこないか?って」
ちょっと簡単すぎたかな?・・・
「あ、真琴行きた〜い」
「おまえはシチュー食ってろ」
「なによー」
「分かった!連れてくって」
こんな奴と会話してたら日が暮れちまう
「秋子さんは?」
「そうね・・じゃあ私も行こうかしら」
やっぱりノリがいい
「名雪は?」
「もちろん私も行くよ」
「よし!じゃあ出発は三日後の朝十時だから」
あゆには商店街で会えるとしても舞や佐祐理さん達はどうしよう。ま、なんとかなるか!
「そうだ名雪、香里にはおまえから連絡してくれ、香里が来る事になれば栞も来るだろう」
「うん、分かった」
よし今日の所はこれでいいだろう
「それじゃごちそうさまでした」
明日は商店街か・・・・。

あとがき!
え〜ではまず自己紹介を・・・名前をたいやきオールスターといいます。
以上!(早えぇ!)。
ほんで、この作品に対してもっとこうした方が良いなどアドバイスがあれば下さい。もちろん苦情も受け付けます。
では こちらまで お願いします。


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